【宇部市】ゆうれい寿司が文化庁の「100年フード」に認定されたそうです!
宇部市吉部地区で伝承されている押し寿司「ゆうれい寿司」が、文化庁の「100年フード」に認定されたそうです。
「ゆうれい寿司」は、宇部市(旧楠町)の吉部地区に伝わる通常の押し寿司とは見た目が違う、真っ白い外見が特徴の押し寿司。この地区では、良質な山水に恵まれてお米と水がおいしいと評判だったそうで、柚子酢で風味をつけたご飯で押し寿司を作り、特別な日のごちそうとして食べていたそうですよ。具が一切なく、真っ白い見た目と、具が消えたという表現から「ゆうれい寿司」と呼ばるようになり、吉部地区の伝統料理として伝えられてきましたが、現代では、酢飯にエソの白色のミンチを混ぜ込み魚介のうま味と風味を加え、押し寿司を2層にし、上段に白い酢飯、下層に吉部地区の季節の山菜等を混ぜた酢飯とすることで、外観は白いまま、山海の風味溢れる「おいしいゆうれい寿司」へと変化しています。
この「100年フード」とは、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付けて文化庁が認定しているものだそうです。
昔の人の生活や知恵が今も残り、現代を生きる人たちが新たに手を加えて伝統を守っていくんだなと感じられますね。これからも伝統を引き継いで守っていきたいものです。皆さんも機会があればご自宅で「ゆうれい寿司」を作ってみてはいかがでしょうか。